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2025年 年間聖句

「与えなさい。そうすれば、あなたがたも与えられます。」 
ルカの福音書6章38節

バイブルメッセージ 4月

引越しのトラックが多く見られる季節ですね。
新しい環境に楽しみや緊張感を持って過ごす4月かと思います。
そんな目まぐるしい毎日を送る中で「住まい」に帰ってホッと体と心を休めるのはとても大切な事かと思います。

聖書の創世記という箇所に、ヤコブという名前の人がいます。
彼の人生は波瀾万丈でした。
兄に憎まれて故郷を追われ、叔父の元へ逃げるように旅に出たり、初めは歓迎してくれた叔父も次第にヤコブへの扱いが変わり、故郷に戻る事になったり、住んでいた地域に飢饉が訪れ、遠くエジプトの地に移動しなければならなくなったりします。行く先々で様々な困難も経験し、まさに旅人として生きていたのがヤコブでした。
かなり概略的に書きましたので誤解されそうですが、聖書をよく読んでみるとヤコブは決して悲劇のヒーローではなかったとわかります。彼にも様々な過ちや失敗があり、家庭の問題を抱える、人間らしさを持つ人物でした。決して、正しく純粋な聖人だったわけではありませんでした。

しかし、そんなヤコブに神様は声をかけられます。
「見よ。わたしはあなたとともにいて、あなたがどこへ行っても、あなたを守り、あなたをこの地に連れ帰る。わたしは、あなたに約束したことを成し遂げるまで、決してあなたを捨てない。」(創世記 28章15節)

神様は何度も何度も、この言葉と同じように折に触れてヤコブに語ります。
「わたしはあなたとともにいる。」「決してあなたを捨てない。」と。

行く先々で様々な困難を経験しつつも、神様はヤコブとともにおられました。またヤコブも、困難の中でも「ともにおられる」と言われた神を求め、神がともにいる祝福を知っていきました。その生涯の終わり、ヤコブは神様に約束された通り、愛する息子に看取られながら天へと迎え入れられます。また神の約束の成就は続き、彼の子孫は増え広がってイスラエルの民となりました。

家に帰ってホッとする日があると思います。あるいはドッと疲れを覚える日もあるでしょう。聖書の神様は私たちにも「わたしはあなたとともにいる。」と言ってくださる神です。気休めではなく、聖書という神の言葉を通して「神が私とともにいる」という喜びが今も注がれています。

教会においでになりませんか。
神とともにいる「住まい」の休息に、神様はいつでも招いてくださっています。

(奥澤愛神学生)

日々のみことば

日々のみことば10_レビ記